*制服のボタン*a solemn promise*
エミリーの幸せな結婚式から1週間。
もうすぐクリスマス。
陵弥は年内に終わらせたい仕事があって忙しくしていた。
私も冬休み前にレポート完成しなきゃで、寝不足で、疲れもたまり身体がだるい。
ちょっと貧血気味……
クリスマスが近いせいか、バイトも忙しい。
イブに休みをもらう私は働き詰めだった。
「凜花、顔色悪いけど大丈夫?」
同じシフトだった沙織が言った。
身体がだるい…
甘い匂いの漂う店内で、立って仕事するのは…キツイ。
コーヒーの匂いがすると。
うっ…キツイ…
激しいめまいに襲われその場にしゃがみ込んだ。
「凜花、もう帰りな!」
「…そうする…ごめん沙織…」
キモチ悪い。
帰って早く寝よう…
更衣室で着替えながら、ふと目に入ったカレンダー。
「…っ………………」
私はバイトを早退して病院に寄った。
「おめでとうございます、2ヶ月に入ったところですね」
やっぱり……
最近だるいのも、めまいも…キモチ悪いのも……
陵弥の赤ちゃん……