*制服のボタン*a solemn promise*


「2ヶ月…赤ちゃん…」


陵弥の赤ちゃんが私のお腹に……


まだ膨らみのないお腹に手を当て優しく撫でた。


避妊、してたけど……


…あ……陵弥の誕生日?…


私がママ…


戸惑いはあったけど、やっぱり嬉しい。

自然に涙が込み上げてくる。


愛する人の子供を授かる事がこんなに嬉しいなんて…

……陵弥…私ママになるんだよ。

陵弥はパパだよ……



パパ……




ちょっと待って!


陵弥はまだ学生なんだ。

いくら一緒に住んでるからって、私が勝手に喜んでいいのかな……



負担にならない?


私達はまだ学生で、世間的には若すぎる訳で……



陵弥の将来を壊したりしない……


それだけは絶対に嫌だ。



そう思うと、さっきまで幸せな気分だったのに、一気に不安が押し寄せた。



私は陵弥の赤ちゃん…
産みたいよ…

いつかはって思っていたんだから……



でも…陵弥の負担になるのだけは嫌だ。


そう思うと複雑だった。




気持ちが悪い。


家に帰ると、陵弥は仕事らしくリビングに姿はなく。


私はソファーに横になって目を閉じた。



< 182 / 201 >

この作品をシェア

pagetop