*制服のボタン*a solemn promise*
凜花の帰って来た気配にパソコンをいじる手を止めた。
今日、バイトじゃなかったっけ?
そう思いつつ、リビングに行くとソファーの上で凜花が寝ていた。
…凜花…風邪ひくぞ…
そう思って凜花の顔を見るなり驚いた。
「凜花!!大丈夫なのか?」
「…ぅん……」
真っ青な顔でゆっくり起き上がる凜花の肩を抱き抱えた。
「……うっ…………」
俺を払い除ける様にトイレに駆け込む凜花……
……凜花…?…
まさか!!
トイレの扉を開けると、真っ青な顔を歪めた凜花が座り込んでいた。
「……うっ……げっ…」
苦しそうな凜花の背中を擦りながら。
「お前…俺の子供が出来たのか…」
多分…間違いない。そう思った。
「…ぅん……2ヶ月だって…」
凜花が弱々しく答えた。
落ち着いた凜花を抱え、ソファーに座らす。
俺は凜花の目の前に膝を着き、凜花の手をギュッっと握りしめ。
「凜花、結婚しよう」
そう言って凜花を見つめた。
「嬉しい…すごく嬉しい」
そう言いながら涙ぐむ凜花が堪らなく愛しくて、優しく抱きしめた。
「…でも……もっとちゃんと考えて…陵弥…」