*制服のボタン*a solemn promise*
凜花…?
「どう言う意味だよ…何を考えるんだ…」
凜花はもっと喜ぶと思ってた。
愛しい凜花に俺の子供が出来た事、嬉しいって思うのは俺だけか?
「私…赤ちゃんが出来た事はすごく嬉しい。
だけど、陵弥の負担にはなりたくないの……責任とかそんなのは気にしなくていいんだよ…」
……何だよ責任って!!
「俺が責任だけで結婚するって言ってると思うのか!?」
凜花が喜んでくれるとばかり思っていた俺は、凜花の言葉に腹が立った。
「お前、俺と結婚したくねぇのか!!
俺の子供、産みたくねぇのかよ!!責任って何だよ!!」
そう言うと凜花が酷く傷付いた顔をした。
「…私はただ、陵弥の重荷になりたくないの…」
は?…何言って…
「重荷って何だよ!!」
だんだん苛立ちが増して。
「………………」
黙り込んだ凜花に。
「お前の方がよく考えろよ!!」
そう言うと凜花の目から涙が溢れた。
だけど…俺は凜花を抱きしめてやれなかった。
「俺は…凜花に子供が出来て純粋に嬉しいと思ったのに……お前は違うんだな…
もっと喜んでくれると思ったのに……」
そう言うと俺は立ち上がり、バタンと扉を閉めると玄関を出た。