*制服のボタン*a solemn promise*
「このボタン…陵弥を信じてる限り返さない…そう約束したボタン…私…返さないから……」
そう言うと俺にギュッとしがみ着く様に抱き着いて来る凜花。
本当に愛しくて堪らないのに……泣かせてごめんな…
「凜花、俺と結婚しよう。俺がお前と結婚したいんだ。2人で幸せになろう…
お前に拒否権ねぇから!!」
拒否なんかさせてたまるか!!
「……ぅん………私陵弥の奥さんになりたい…」
……ふっ…やっと言ったな。
「ばーか、最初からそう言えよ」
小さく頷き、ゆっくり顔を上げた凜花と唇を合わせた。
「凜花、気持ち悪くないか?」
そう聞くと、凜花は首を左右に振った。
「一緒に風呂入ろう、温まらなきゃ風邪ひく…」
冷えきった凜花の身体を抱きしめながら一緒に湯槽に浸かった。
風呂から出ると、凜花を俺の隣に座らせる。
肩を抱いて凜花のお腹に手を当てた。
「ここにいるんだよな…」
まだ、膨らみもわからないペッタンコの凜花の腹の中に、俺の子供がいるのかと思うと更に愛しい気持ちが込み上げて来る。
元気で産まれて来いよ…