*制服のボタン*a solemn promise*
マンションの外でずっと陵弥を待ってた。
陵弥が戻って来たら謝ろう……そう思って。
陵弥の奥さんになりたい。
そう素直に言おう。
「凜花!!」
陵弥の姿が見えた時、私は走り出していた。
陵弥の胸に飛び込んで。
「……ごめんなさい……」
そう言うと、陵弥がギュッっと抱きしめてくれた。
頬を擦り合わせて、私を包み込む様に……
そして、冷たくなった私の唇にキスしてくれた。
部屋に戻ると、陵弥は優しかった。
お風呂のお湯が溜まるまで私の肩を抱いたままいて。
「凜花、気持ち悪くないか?」
優しくなった陵弥の目の前に握っていたボタンを差し出した。
「このボタン…陵弥を信じてる限り返さない…そう約束したボタン…私…返さないから……」
私は陵弥にしがみ着く様に抱き着いた。
「凜花、俺と結婚しよう。俺がお前と結婚したいんだ。2人で幸せになろう…
お前に拒否権ねぇから!!」
陵弥がプロポーズしてくれた。
しかも、拒否権ないって……
もう、迷ったりしないよ。
「……ぅん……陵弥の奥さんになりたい…」
2人で幸せになりたい。
「ばーか、最初からそう言えよ」
そう言うと、陵弥と唇が重なった。