*制服のボタン*a solemn promise*


アメリカの親父とお袋にも連絡した。


『あら〜凜花ちゃんに逃げられない様に既成事実作ったの〜良くやったわね陵弥!』


はああー…

我が親ながらスゲェ事言うよな…


凜花には言えねぇべ……


『あなたには家族が出来るのよ。しっかり守ってあげなきゃ駄目よ』


お袋の言葉が身に滲みた。

さすが親だな…

そう感心したのも束の間。


『ふふふ……これで凜花ちゃんは娘になったのね…こう言う時は手の早い陵弥は役に立つわね…』


って、どーゆー意味だよ!!


年末にアメリカから両親が帰国する。
凜花の両親と顔会わせをするんだ。



凜花の腹が目立たないうちにと、式も1月の末に決まった。


大学の学食で、卓と沙織ちゃんにも報告した。



「そっかーおめでとう陵弥」


「ああ、サンキュ卓」


「陵弥がパパとはね…凜花は大丈夫なの?」



凜花はつわりが酷くて大変そうだ。



バイトは辞め、大学は折りを見て休学する。


結婚式の準備も凜花の体調と相談しながらだ。


「無理に式なんかしなくても良かったのに…」



そう凜花は言ったけど、俺が凜花に純白のドレスを着せたいんだ。



多分…いや、絶対世界一綺麗だから……



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