*制服のボタン*a solemn promise*


「パパ、ママ、今まで本当にありがとう。幸せになるから…」


涙ぐむパパとママ、そして私。


今日、私は陵弥と結婚する。



「うわぁー凜花綺麗…」


「ありがとう沙織、次は沙織と卓君の番だよ」



控え室に会いに来てくれた沙織にそう言うと。


「うーん…卓次第よね…」

って、笑っていた。


こんな事言ってるけど沙織と卓君も一緒に住みはじめたんだ。


この2人もそう遠くない未来が見えてる。



コンコン…


多分、陵弥かな。


「どうぞ…」



ゆっくりと扉が開き、タキシードに身を包んだ陵弥が入って来た。



私もゆっくり立ち上がり、陵弥の方を向くと。



目を細め、優しく微笑んだ陵弥と目が合った。



「あらー陵弥、あんまり凜花が綺麗なもんだから、顔赤いわよ……クスッ」



沙織が冷やかす様に言うと部屋を出て行った。




「……………………」



「どうかな…」



「あんまり凜花が綺麗だから驚いた…」



そう言うと、私の前に立ち。



「凜花…愛してる…」



そう言ってキスしてくれた。


陵弥…私も愛してるよ……


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