*制服のボタン*a solemn promise*


凜花のパパさんの腕を離れ、俺と歩き出すバージンロード。


うっすらと涙を浮かべた凜花…

誓いのキスも誓いの言葉も全部、涙ぐんでた。




無事、結婚式を終え、マンションに戻った。


せっかくホテル予約しようって言ったのに凜花が。


「この部屋が一番落ち着くから…」


って、……凜花と出会った時からずっと一緒に過ごした部屋だから。



俺がいない時も、淋しい思いをしたまま、凜花はこの部屋で待っていたんだよな。


もう、二度と凜花を離したりしないから。




――――――――
――――――


一年後。



「凜花、頼むからそのミニスカートで大学行くの止めろよ…」


「えーっ何で!いいじゃん別に!!」


何て言って、生足を…


相変わらず、自覚のない凜花。

子持ちに見えねぇ凜花は男の視線を集める訳よ……


全く、俺の気も知らねぇで…



「ほらっ遅れるよ!!早く行くよ陵弥!」


「はいはい…どれ…おじいちゃんちに行きまちゅか…」



凜花は去年の夏に元気な男の子を産んだ。



大学に復帰したので、凜花の実家で面倒見てもらってる。



「陵弥、早く!」


「分かったって!全くせっかちなママだねー…」



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