*制服のボタン*a solemn promise*
私、沢村 凜花。
そして、私を見下ろす、この偉そうなのが彼氏。
川上 陵弥。
私達はこの春、高3になる。
付き合ってもう直ぐ1年…
春休みも終わりに近付いた今日。
いつもは、1人暮らしの陵弥の部屋でのまったりデートが多いからって、たまには外でデート…
なんて陵弥が言うから。
一回やってみたかったんだもん…待ち合わせデート。
そもそも、男と本気で付き合った事ない私が。
陵弥の制服のボタンに私の髪が絡まる…なんてあり得ない出会いをして。
恋に堕ちた……
初めて私に「好き」って感情を教えてくれた陵弥。
誰と付き合っても長続きした事のない私が、1年……
それだけ陵弥の事が好き。
「俺の傍で、俺の事だけ考えて…俺だけ見てろ…」
私に陵弥が言った台詞。
今思うと、笑えるくらいキザな台詞。
だけど……本当なんだ。
陵弥の事しか考えられないし、陵弥の傍しかいたくないよ。
この先の未来も……
ずっと陵弥の傍に…いたい……