*制服のボタン*a solemn promise*


女に本気になった事のない俺が、心惹かれて好きだと気付いた時……


凜花は噂の女だった。


くだらない噂だったけどな。


凜花の心が欲しくて堪らなかった……

俺の制服のボタンに凜花の髪が絡んだのは、偶然なんかじゃない。


……必然……


傷付いたり、傷付けたり…俺達なりに気持ちを深めてもう直ぐ1年。



今も変わらない凜花への気持ち。



俺の傍で、ずっと笑っていて欲しいのは凜花だけ……


この先の未来もずっと……


そう思ってる。




凜花が絡めた手をギュッと握り返し。



「行くぞ」



そう言うと。



満面の笑みを浮かべて。


「うん」


……………


歩き出した俺達を見て、いや、凜花を見てだな……


野郎どもの目がハート… 鼻の下伸びてるって…



振り返って見るヤツ…

一々、そいつらをジロリと睨む俺……



だから、外は嫌なんだよ!!

ジロジロ見んな!!



俺は凜花をグイッと引き寄せて……不意討ちキス。

……………


凜花に鼻の下伸ばしてた野郎達の落胆する顔に。


フンッ!!勝ったし。



「ちょっと!!意気なり何すんのよ!!陵弥のバカ!!」




< 4 / 201 >

この作品をシェア

pagetop