*制服のボタン*a solemn promise*
女に本気になった事のない俺が、心惹かれて好きだと気付いた時……
凜花は噂の女だった。
くだらない噂だったけどな。
凜花の心が欲しくて堪らなかった……
俺の制服のボタンに凜花の髪が絡んだのは、偶然なんかじゃない。
……必然……
傷付いたり、傷付けたり…俺達なりに気持ちを深めてもう直ぐ1年。
今も変わらない凜花への気持ち。
俺の傍で、ずっと笑っていて欲しいのは凜花だけ……
この先の未来もずっと……
そう思ってる。
凜花が絡めた手をギュッと握り返し。
「行くぞ」
そう言うと。
満面の笑みを浮かべて。
「うん」
……………
歩き出した俺達を見て、いや、凜花を見てだな……
野郎どもの目がハート… 鼻の下伸びてるって…
振り返って見るヤツ…
一々、そいつらをジロリと睨む俺……
だから、外は嫌なんだよ!!
ジロジロ見んな!!
俺は凜花をグイッと引き寄せて……不意討ちキス。
……………
凜花に鼻の下伸ばしてた野郎達の落胆する顔に。
フンッ!!勝ったし。
「ちょっと!!意気なり何すんのよ!!陵弥のバカ!!」