*制服のボタン*a solemn promise*
少し肌寒い季節も、梅雨の鈍よりした曇り空も。
陵弥と過ごせる大切な毎日。
今の陵弥を心のアルバムに焼き付ける大事な時間。
机に頬杖ついて外を眺めてると。
……見覚えある顔…
「陸斗君!!」
「今日も体育でグランドから凜花さんが見えたから」
窓から顔を出し、笑顔の陸斗君。
と、そこへ息を切らせて陵弥が……
「コラァ陸斗!!凜花に手出すなッ!!」
って……
「陵弥…もう直ぐ先生来るよ…」
陸斗君はニヤリと笑ってグランドに戻っちゃって……
「コラァー川上ッお前のクラスはここじゃないッ!!」
……ぷっ……
ゲラゲラと笑いの起きる教室の中。
陵弥が、先生に叱られたのは言うまでもない……