*制服のボタン*a solemn promise*
「時間って短けーな…」
ポツリと呟いた俺に。
「…ばーか…切ねぇ事言うなよ陵弥…」
卓が切ない顔して言った。
「凜花ちゃん…泣かないな…偉いよ…」
「アイツは俺なんかよりずっと強いよ……」
凜花は記念日から一切、俺の前では泣かなくなった。
いつも笑顔で、全然普通にしてる。
…無理…してんだろな…
そう思うと切なかった…
幸樹や陸斗も、俺がいなくなるのを知ってて、いつも通りにしてる。
凜花に構うのも、俺とギャーギャー騒ぐのも。
あいつらなりに気使ってんだ。
「…卓…俺がいなくなったら…凜花頼むな……」
そう言うと卓が。
「ばーか!!…陵弥が凜花ちゃんを他の男に頼めるはずねぇーだろ!
俺は友達として見守ってやるしか出来ないんだ……凜花ちゃんが待ちたいって言ったんなら、ちゃんとその気持ち、繋いで行け!!」
卓の言葉が胸に響いた。
「卓…俺が女なら間違いなく、お前に惚れるよ…」
すると少し照れた卓が。
「俺にそんな趣味はねぇ!!俺は沙織で十分だかんな!!」
冗談だろ、冗談。