*制服のボタン*a solemn promise*
お袋が一時帰国して、慌ただしく手続きを済ませた。
凜花に会いたいとお袋が言うから凜花を連れて来た。
「凜花ちゃん…陵弥に待ってるって言ったそうね…」
「…はい…」
「無理して待つ事ないのよ……もし、陵弥がいない間に誰か他に好い人が現れたら、それは凜花ちゃんの人生なんだから、陵弥に気を使う必要はないのよ……」
そう言うお袋に凜花が。
「…陵弥にも同じ事言われました……
でも……どんなに考えても陵弥だけなんです。
私は待つ事が許されるなら…待っていたい…そう思ってます」
「…そう…本当に陵弥は見る目があったわね……」
そう言ってお袋は凜花の頭を撫でた。
「陵弥…あなたは幸せね」
お袋は笑顔でそう言った。