*制服のボタン*a solemn promise*


凜花と過ごせる時間はどんどん過ぎて行く。



俺の荷造りも大体終わり、
もう直ぐなんだな……
そう実感した。



中庭に足を運べば、凜花との思い出が尽きない。



噂の女だった凜花と出会い、恋して。



俺…意気なり凜花にキスしたんだっけな……



思い切りのけ反った凜花が真っ赤になって……



全然、男慣れしてない凜花をからかって…
それでも欲しかった凜花の心。



やっと俺のものにした時、


傷付いて…



傷付けて…




離れかけた凜花をやっと取り戻せたのに……


また、離れ離れだなんて……皮肉なもんだな…



そのままベンチに寝転び目を閉じた。



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