*制服のボタン*a solemn promise*
私がそう言うと陵弥は驚いた顔をした。
いつもなら文句を言う私が「いいよ」って言ったから……
「な、何よ…嫌ならいいよ別に…」
目をパチパチしたまんまの陵弥にそう言うと。
「キャッ…」
私の手を掴み、スタスタ歩き出す陵弥…
「ちょ、ちょっとどこ行くの…?…」
「俺んち!…凜花の気が変わんないうちにな」
って……オイッ!!……
もうっ…………ふっ…
…でも… こんな陵弥も嫌いじゃないよ……
「なーに、ニヤケてんの?そんなに俺と…」
「ばっ馬鹿!!陵弥のスケベ!!」
……結局…陵弥の部屋に来ちゃうのよね……
…そして……
…私は…大好きな陵弥の温もりに包まれて…
甘い時に身を委ねる……
この時だけは、陵弥だけでいっぱいで……
もう直ぐ訪れる別れを忘れられるから……
「陵弥……大好き…」
「凜花…好きだよ…」