*制服のボタン*a solemn promise*
久しぶりの外デート……
楽しい。
陵弥とこんな風に歩くのなんて滅多にないから。
オシャレだって頑張って来たんだ……
「もう直ぐ1年だな…」
陵弥が言った。
「陵弥とだから…1年…早かった…」
私の素直な気持ち。
陵弥とだから、1年ずっと変わらない気持ちでいられた。
ううん…陵弥だからずっと傍にいたいと思ってるのは私の方だ。
見上げた私を優しく見下ろすと、耳元で。
「凜花に触りたい…」
って、……ば、ばっかじゃない!!
……さっきまで、スレ違う女の子の陵弥を見る目がハートで、ムカついてたのに……
陵弥のこんな言葉で、全部
どーでも良くなっちゃう…
「ばーか。冗談だろ」
そう言って私の手を引いて歩き出す陵弥に自然に笑みが溢れる。
大好き……
「陵弥…?……」
振り返ると。
……誰………綺麗な人…
「……久美……」
えっ…?…く…み…?…