*制服のボタン*a solemn promise*


街はすっかりクリスマス。

きらびやかなイルミネーションが街を照らしていた。

去年は陵弥と沙織と卓君と4人で陵弥の部屋でクリスマスパーティーをしたんだ。


飾り付けの邪魔して、私にベタベタして…


初めて陵弥の部屋に泊まった私を抱きしめて。



「これからもずっと凜花とこうしていたい」



そう言ってくれた陵弥。
嬉しかったよ…



今年は、沙織と卓君が誘ってくれたけど、2人の邪魔したくなくて1人で迎えた。



陵弥の部屋に1人。


テーブルの上には、誕生日に渡せなかったプレゼントが置いてある。


その横にクリスマスプレゼントも置いた。



小さなケーキにロウソクを立てて……



「メリークリスマス…陵弥」


…………

あれ………おかしいな私。

小さく揺れるロウソクの炎を見つめていると…


涙が出るよ…



私…今日まで頑張ったんだよ。



泣かないで。


何で今頃
涙が出るのかな…



…陵弥………会いたい……


会いたい


会いたい


会いたいよ…
陵弥…




【ピンポーン】



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