*制服のボタン*a solemn promise*
鳴るはずのないインターフォンの音に驚いた。
…誰…?
変な男だったりしたらどうしよう…
…こ、怖い…
【ピンポーン】
恐る恐るドアに近付いて…
「凜花ーいないのぉー」
って……
ガチャリ…とドアを開けると。
「やっぱり、泣いてた!!」
「…沙織…卓君…」
ニコニコ顔の沙織と卓君が立っていた。
「…どうして…」
「私達が凜花を1人にする訳ないでしょ!!」
「本当だよ!俺達にまで気使うなよな…」
2人とも…
「ほら!寒いんだから中入れて!」
…陵弥…私……幸せだよ。
こんなに私の事を思ってくれる友達が傍にいて……
「馬鹿ね…ずっと泣くの我慢して、私達の前でくらい泣いたっていいじゃないの…」
私の頭を撫でながら
沙織がそう言った。
「凜花ちゃん、なんなら俺の胸貸すけど!」
バシッ!!
痛てッ!!
卓君が沙織に叩かれた。
……ぷっ……
「ありがとう…沙織、卓君」
そう言うと沙織も卓君も笑い出して…
私も久しぶりに思いっきり笑った。
「あっ…凜花ちゃんこれ…」