*制服のボタン*a solemn promise*


鳴るはずのないインターフォンの音に驚いた。


…誰…?


変な男だったりしたらどうしよう…


…こ、怖い…



【ピンポーン】



恐る恐るドアに近付いて…


「凜花ーいないのぉー」


って……


ガチャリ…とドアを開けると。



「やっぱり、泣いてた!!」


「…沙織…卓君…」



ニコニコ顔の沙織と卓君が立っていた。


「…どうして…」


「私達が凜花を1人にする訳ないでしょ!!」


「本当だよ!俺達にまで気使うなよな…」



2人とも…



「ほら!寒いんだから中入れて!」




…陵弥…私……幸せだよ。


こんなに私の事を思ってくれる友達が傍にいて……



「馬鹿ね…ずっと泣くの我慢して、私達の前でくらい泣いたっていいじゃないの…」



私の頭を撫でながら
沙織がそう言った。



「凜花ちゃん、なんなら俺の胸貸すけど!」


バシッ!!


痛てッ!!


卓君が沙織に叩かれた。


……ぷっ……



「ありがとう…沙織、卓君」


そう言うと沙織も卓君も笑い出して…



私も久しぶりに思いっきり笑った。



「あっ…凜花ちゃんこれ…」



< 75 / 201 >

この作品をシェア

pagetop