*制服のボタン*a solemn promise*


散々、沙織の胸で泣いてた。
沙織がずっと私を抱きしめてて…沙織まで泣かせちゃった。



「沙織…ごめん…もう大丈夫…」



「凜花ちゃん、我慢し過ぎだよ…陵弥に電話もメールもしないで頑張って…」




卓君が言うと、今度は沙織が。



「そうだよ!泣くの我慢して、勉強も頑張ってるし、英会話も続けてるんでしょ」



…私は卒業したら付属の大学に進む。



沙織と卓君も一緒に。



陵弥が旅立ってから英会話も習ってる。



陵弥がこの先どうするのかまだ分からない…



だからこそ、陵弥の邪魔にならない様に自分の進路は自分で決めた。



いつか…陵弥が迎えに来た時に。



「私、頑張ったんだよ」


そう言える様になりたい。



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