*制服のボタン*a solemn promise*


冬休みが終わると、私達3年生はほとんど学校には行かない。



バレンタイン前の登校日に、私は幸樹君と陸斗君にチョコを渡した。



2人とも言う事は同じ…



「本命じゃないならお断り!!だけど凜花ちゃんのなら頂きます」



「俺もです凜花さん」


なぁーんてね。



「幸樹君も陸斗君も、ありがとうね…」



私は2人に笑顔でそう言った。

いつも私を気に掛けてくれて、構ってくれて…


ありがとう…



去年のバレンタインは、陵弥の下駄箱、凄かったなぁ…


チョコはみ出して、下駄箱の下にも袋いっぱいのチョコ。



みーんな私が食べたけどね。


「ばーか。チョコ食いすぎだ!」


陵弥…そう言って呆れてた…




いっぱい思い出のつまった学校。



陵弥と出会って、恋して。


泣いて、笑って…


陵弥と一緒に過ごした1年。



陵弥がいなくなった数ヵ月…



色んな事を考えた。

季節が変わっても、変わらないのは私の気持ち。


陵弥への気持ちは変わらない…





ずっと……愛してる。




季節は春……


後は卒業式を待つだけ…


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