*制服のボタン*a solemn promise*


久しぶりにマンションの扉を開ける。



……凜花…?…


凜花の気配のする部屋。


鍵を置こうとして気付いた。


テーブルの上にある包み。

1つ1つにメッセージカードが添えてあった。



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陵弥へ


誕生日おめでとう

凜花

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Merry Christmas

I have not forgotten you I love it


To Ryoya


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……凜花……



包みを開けると。



誕生日に腕時計。


クリスマスにはシルバーのブレスレット。



「ばーか…どんだけ俺の腕を繋いでおくつもりなんだよ…」



こんな事言ったけど、本当は嬉しくて…

今すぐにでも凜花の元にいって抱きしめたかった。



遠く離れたアメリカで、ふとした瞬間に必ず凜花が浮かんで来た。



ただ、愛しくて…



会いたくて…



凜花との1年の日々を支えに過ごして来たんだ。



凜花との未来がある。



それだけが俺を強くしたんだ。



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