*制服のボタン*a solemn promise*

結局、俺の部屋に連れて来たけど…凜花は一言も口を開かない。



リビングに入っても、突っ立ったままで……


そんな凜花を俺は抱きしめた。


「…ごめんな…せっかく外に出掛けたのに…嫌な気持ちにさせたな」


こう言った俺に凜花は。



「ううん…陵弥と一緒ならどこでもいいの…」


俺の背中にギュッと手を回して…俺の胸に顔を埋める凜花が……愛しい……




「…陵弥……ちゃんと話してよ……」



ゆっくり顔を上げた凜花が俺の目を見て言った。



……だよな… 久美が本気なら…凜花に何かするかも知れない。


久美は…そうゆー女だから。



ー…私本気だから…諦めないから…ー




アイツ……本気か?……



「……陵弥……」



「…凜花…アイツは……久美は………昔の女だ…」



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