*制服のボタン*a solemn promise*
「キャー陵弥君…久しぶりねぇ更にイイ男になっちゃってぇーどんどん食べてね!!」
…ママ……
…はしゃぎ過ぎだから…
娘の私でさえ、ママがライバルになるんじゃないかって思えてくるよ……
…あは……
そんなママに陵弥は苦笑い……
パパは相変わらず…
「さぁ食え!…一緒に飲むか!」
って……
陵弥も調子に乗って、パパの前にグラスを出すし。
食事が終わると、パパが私達をリビングに呼んだ。
パパとママの向かい側に陵弥と並んで座った。
「…また、アメリカに戻るんだね?」
パパが陵弥に聞いた。
「はい……」
私は陵弥がそう言った瞬間俯いた。
…また…離れてしまう…
陵弥がいなくなってしまう……
涙が出そうだった。
「アメリカにはいつ戻るんだい?」
パパの問いかけに陵弥は。
「…明後日…アメリカに戻ります」
明後日……
私の頭の中にその言葉が響いた……
……淋しい…
もう…離れたくない。
今度はいつ……会えるの…
そう思うと陵弥とパパの話しが耳に入らなかった…
目の前の景色が色褪せて行く気がしてた。
「俺は…明後日アメリカに戻ります………でも、……………ます」