Flower
補習での疲れを背負い

最寄り駅のホームを歩いていた。



「木下柚子!!」


急に後ろからフルネームで呼ばれて

声の主のほうへ振り向く。


「好き…なんだけど」


「え…」


突然の告白。

帽子で隠している顔をよく見ると

結構カッコイイ。

でも…

あたしの答えは決まっている。


「ごめんなさい」


そう言い、頭を下げてその場を去った。
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