桜色
次の日


学校が終わって放課後、沙希は用事があると言うので一人で帰ろうと桜並木を歩いていると


プルルルルル



携帯がなった。

ディスプレイを見ると幼馴染の竜からのものだった


なんだろぅ??


桜の木に寄りかかり携帯を耳につける


《はい》



《あぁ柚子?俺、竜だけど》



心なしか少し弾んでいる竜の声



《うん!どぅしたの??》



《俺さぁ香恋と付き合う事になったんだ》

その瞬間桜の花びらが風で舞った。


香恋と竜が付き合う?



《柚子・・・?どうかした??》



しばらく返事がない私に心配そうに問いかける竜



《ううん大丈夫!よかったね》



わざと元気な声を出しそれだけ言うと一方的に電話をきった







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