女将女子高生結衣☆


しばらく車の中は車の揺れる音しかしなかった。



『相変わらず結衣ちゃんとあんた中いいのねー』


海のお母さんが沈黙を破った。



『別に……仲良くねぇよ』

海が言い返した。



『またそんなこといっちゃって!

結衣ちゃん可愛らしくなったねー』



『えっいえそんな!』



『普段はこんな顔してないからこいつ!』


『はぁ私はいつもこうだから!』


『違うだろ!』



『ははははっ』


海のお母さんの笑いが私達の口げんかを止めた。


『あんたら、昔から変わってないわね』



私は無性に恥ずかしくなった。


< 35 / 217 >

この作品をシェア

pagetop