路地裏大戦争
「どうも〜♪お元気〜?」
出やがった。クソヤロウ。
「会長、お疲れ様です!」
「あ〜い、お疲れ〜♪
うちの会長
志摩 修也(しま・しゅうや)さん。
年齢不詳。
店のオーナーで、このチームのトップ。
で、"警視庁"のお偉いサン。
「あ〜ら、梓チャンじゃん。」
「どーも、シャチョさん。」
「やめてよ、その呼び方。」
「シュウさんがチャンとか付けるから。」
「ごめんね、梓。」
シュウさんは、オレに
すごく良くしてくれる。
そのおかげでチームの中でも、
オレは一目置かれちゃってる。
「で?なんで今日ここ、来たんですか?」
「あーら、来ちゃダメ?
僕、ここのオーナーなんですけど」
この人、体は男なんだけど
中身が若干中性なんだよね。
まぁ、今流行ってるみたいだし
いいんじゃねぇの?
「…奥、行きます?」
「あら、お誘い?
梓とならイキたいわぁ」
…なんか、意味、違えている
みたいなんですけど。
まぁ、ここに突っ込んだら
本当に逝かされる。
シュウさんとオレは、シュウさんの
ガードマンを置いて、奥の個室に入った。