あたしの幼なじみ
『んッ…やぁ…けッ!…健人!!』
健人のキスはいつも何かに
対して怒っているような
感じがする・・・。
やっと健人のキスから
抜け出せたけど
なんかスッゴい冷たい目で見られて
る・・・。
『な・何よぅ…』
強気で行こうと思ってはみたものの
そんな目で睨まれたら
何にも言えないんですけど。
『別にー?
美香ってさぁ、隙ありすぎじゃない?
知ってんだよ?俺。
百瀬ともキスしたって事。』
な・何て?
今キスがどうとか・・・?
あたしの耳が悪くなっていなければ
百瀬とか聞こえた気がするんんだけど?
『な・ななな何で知ってるの?』
『やっぱ、ほんとなんだ。
お前ってキス魔?
なんでそんなにキスされてんの?』
やばッ!
墓穴ほったかも・・・。
だって、祐二の事は
変な誤解受けたくなかったし
まぁ、そりゃちょっとは気になったけど
あたしの中では健人が1番だったから…
あぁー!!
今から何を言っても言い訳になる気が
するよ・・・。
と・取り敢えず
『ご・ごめんなさい・・・』
謝っとくね・・・。
はぁ・・・
今のは健人。
あたしなら分かるけど
健人がため息って・・・。
今の場合あたしがするとこでしょ。
『俺、謝ってほしくて言ってる訳じゃ
ないんだけど。
お前さぁ、もっと自覚もてよ。』
自覚?
何の?
あたしがキョトンとしていたら
健人が教えてくれた。
『だからッ!!
お前は可愛いんだからもう少し自覚もて
つってんの!!』