Believe~あの日の約束~
「あっ、私の名前は北浦里子ね!よろしく!!」



私の言葉に、仁は軽く頭を下げた。




「あっ、そうそう。うちの玄関ほとんど開いてるから、用事がある時とかは、玄関開けて、呼んでくれればOKだからねっ!」



なんだか仁とは、いい友達になれそうな気がした。
でも、次の瞬間、そんな気持ちは全くなくなった。





「俺、もうここには来ないから。」


「えっ!?どうして?別に来てもいいんだよ。」


「俺は、遠慮してるんじゃなくて、来る気がないんだ!」


「どうしてよ!!」


「あぁー、もう!めんどくせぇーけど説明してやるよ!」





私は仁をにらみつけた。
でも、仁は話を続ける。





「あんなぁ、この部屋異様な臭いするし、”呼んでくれればいいからね”とかいかにも軽そうな女だし、俺、お前と友達になる気ねぇし。」




私は、さっきよりもきつく仁をにらみつけた。





「あっ、そうそう。もう1つ言っといてやるよ。お前さぁ、”私かわいいでしょ。自信あります!”って感じが伝わってくるんだけどさぁ、全然かわいくないから!」



そう言って仁は、帰ろうとした。



ブチっ!!!!!




私の頭で変な音がなった。






< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop