最初で最後~ありがとう、先生~
ショップにはいかにも海外というものが多く置いてあった。
「ねえ亜美!」
紗英に手招きされた。
「これすごく可愛くない?」
紗英が指していたのは、シンガポールのシンボルとも言うべくマーライオンをモチーフにしたキーホルダーだった。
ピンクを基調としていてとても可愛かった。
「これ4人で買おうよ!」
「いいね♪お揃いだ♪」
そのキーホルダーは私たちのためにあるかのように、4つだけ残っていた。