最初で最後~ありがとう、先生~



「亜美ー?」



一眠りして起きた紗英が声をかけてきた。







私の異変に気づいたのだろう。









そう。









私は部屋に戻ってからずっと紗英に気づかれないように、声を押し殺して泣いていた。




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