最初で最後~ありがとう、先生~



「どうしたの?」


紗英が私のベッドまでやってきて、そっと私の背中をさすった。






「紗英…」







私はそのまま紗英に抱きついて泣き続けた。







それまでさんざん泣いていたのに、涙が枯れることはなかった。




< 62 / 116 >

この作品をシェア

pagetop