最初で最後~ありがとう、先生~



「紗英…?どうしたの?」


何も説明せずに私を引っ張り続ける紗英に、私は少し戸惑った。








すると紗英はぴたりと足をとめ、私に向き直った。






「あんた熱があるの!
顔色も良くないし、保健室行くわよ!」


そう言ってまた私を引っ張って行こうとする紗英の手を、私は振り払った。




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