最初で最後~ありがとう、先生~
「先生!ブランコ乗ろっ♪」
「嫌。」
「いいから!」
嫌がる先生を無理矢理引っ張って私はブランコに乗る。
先生は文句を言いながらも、いつも私のやりたいことをやってくれたんだ。
「ブランコ乗ってると子供になった気分だよね♪」
「今でも十分子供だろ?」
いたずらっぽい笑顔で先生は言うんだ。
「違うよー!もう高校生だよ!?大人だもん♪」
「へぇ。お前が大人なんて知らなかったな。」
そう言いながら先生は私に近づいてくる。
ちゅっ
短い音をたてて先生は私にキスをする。
「大人ならこんなことで赤くなるなよ?」
笑いながら言う先生。
私の顔は真っ赤になっている。
「先生のばかー!」
叩こうとした私の手は簡単に先生に掴まれた。
そしてもう一度、今度は優しくて長いキスをした。