聞いて、姉貴
色褪せた写真
───夢をみた
幼い頃の、遠い遠い記憶
俺と姉貴 二人手をつないで
──陸、たまにはお砂場で遊ぼ?
──ダメだよ。お外に行ったら、お母さんに怒られるもん。
──そしたら……わたしも一緒に怒られてあげるよ!
姉貴はいつもそうだった
いつだって自分のことは二の次で
怒られても ぶたれても
弱い俺を少しでも強くしようって
……姉貴。
俺、強くなっだろ?
だから、これからは、
俺が姉貴を守るよ──