聞いて、姉貴




──…嘘、だろ?




「姉貴…?何言って、」


「お願い、陸。唇も、痛いの」



瞳を潤ませて、姉貴が俺を見上げる。




──ゴクっ

思わず息を飲む。





……神様。



どうか

どうか


許してください……








想いが、 溢れ出す





俺は、そっと、


姉貴の唇に、キスをした──。








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