聞いて、姉貴





──幸せだった。


想いが通じ合って。




…けど。


一つだけ、言えること。





俺たちは今日、姉と弟の関係を超えたんだ。



もう、引き返せない。



姉貴はそれでもいいのか?




「……俺たちさ」


「…ん?」


「なんでキョウダイなんだろうな……?」


「………うん」



俺たちがもし、他人として出会っていたら


こんなに遠回りをすることも

こんなに苦しむこともなかった




俺たちは──…


なんでキョウダイなのかな?





どうして

こんなに

こんなに


好きになってしまったんだろう…



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