聞いて、姉貴
「じ、じゃあ、早く下に来てね!先行ってるから」
顔を真っ赤にして、姉貴が踵を返そうとする。
「……待って」
それを慌ててひき止めた。
「…な、なに?」
「こっち、来て?」
行かせないよ、まだ。
おずおずと、俺のそばに歩み寄る姉貴。
「ん」
そっと 手を伸ばすと。
姉貴は少し困ったように眉を下げ、それから遠慮がちに右手をを差し出してきた。
そして……
──グイッ。
一瞬のうちに、姉貴をベッドの上に組み敷いた。