聞いて、姉貴





「……り、く?」


不安そうに瞳を潤ませて、姉貴が俺を見る。


紅潮した頬も。

微かに濡れた睫毛も。

パジャマから覗く、白い肌も。



お前の全てが俺を狂わせる。




─……やべぇ。

我慢、できねぇよ。




「……姉貴がいけないんだよ」


無防備なお前が、悪いんだ。





「…陸…、んっ」



俺は、姉貴の唇を塞いだ。






< 165 / 180 >

この作品をシェア

pagetop