聞いて、姉貴


幼いころ、病弱だった俺は よく風邪を拗らせては学校を休んでいた。


そのせいで友達も出来ない。

体も免疫力が低下して弱くなる一方。

か細い身体と青白い肌を いつも近所の悪ガキたちにからかわれてた。



サッカー、
バスケ、
野球、

広いグラウンドを楽しそうに走り回る同い年のヤツらが羨ましくて、母親の目を盗んではこっそり家を抜け出し グラウンドの影からその様子を眺めていたっけ。




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