*+あえる日まで・・・上**+

「なんで泣いてんだよ!?」

泣いてる?

じゃあ、さっきのは涙のせいだったんだ。

徐々に愛しいひとの顔が見えてきて、抱きしめたくなった。

「一哉・・・」

そっと抱きしめた。

長年待ち続けた愛しい人の温もりが伝わってきて顔が柔らかくなった。

「鈴・・・」

抱きしめられて、感じた。

ここに私と貴方がいるのだと。

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