れもんドロップ
平和な日々
「――‐リリリリ…。」
いつもの目覚し時計がなった。
「もう、朝か…。」
そう言ったのは、今日から高校①年生になる、“岡本愛海”。身長は普通だが、頭が良く、顔がモデルみたいだ。
「……ピンポ~ン」
玄関のチャイムの音がなった。
「愛海~優梨ちゃんよ~」
「う…ん。ちょっとまって…。」
愛海は慌てて外へでた。
「遅れてごめんね…。」
「全然平気っっ★」
この子は“久遠優梨”。すっごく明るく、愛海の大親友。中学の時にイジメられていた愛海を助けてくれたのは優梨だった。
「今日からぅちら、高校生なんだね♪なんだか楽しみだネェ☆」
「―ぅうん…。」
「愛海、どうしたの~?高校デビューの日ぐらいさ、元気にいこ~よ★」
「そぅなんだけどさ…色々と心配事があって…。」
「もしかして、中学ん時のこと??大丈夫だって!!受験とかでさ、けっこうみんなバラバラになったし、イジメてきた奴等はいないって☆もし、いたとしてもさ、ぅちが愛海のこと守るカラ♪♪」
「う…ん。ありがとう。」
「愛海とぅちさ、同じクラスだとイィなぁ~★ちがぅクラスだとしても、ぅちらはず~っと親友だからね☆」
「ありがとうね!!うち…嬉しい!!」
「―ったく、愛海ったらかわいぃなぁ~♪♪そんなの当たり前なんだからさ♪そんなに嬉しがらなくても~((笑」
「だって…中学の時、優梨だけだったんだもん。うちがイジメられていたら、助けてくれたのはさ~。」
「ぅち、イジメとかやなんだよね~。それに、愛海って超かわいぃカラ、友達になりたいなって思ったんだ★」
「でも…そのせいで、優梨さ、仲良かった子達にさけられるようになっちゃったじゃん……。」
「そんなに気にしないでよっ!!だいたい、イジメられている子をほっとくあいつらとなんか友達やだし!!」
「…ごめんね。うち、優梨のこと大好きだから!!」
「もち、ぅちもだから☆でもまだぅちさ~、沙紀達のこと許せないな…。愛海が、可愛くて、頭がいいからってイジメるなんて!!ただの嫉妬じゃん!!」
「優梨、もぅいいよ!」
そう2人が話していると、“星川高校”についた。