〈実話〉いつの日か…
私はショックだった…


こんなに嬉しい事ないのに。


『それ、おろせって言ってんの?』


私は恐る恐る聞いてみた。


『今は無理だって!お前の親すごいだろ?バレたら結婚なんて無理だろ!』


『ウチ産みたい!』

二度とあんな思いは、させたくない…


私もしたくない…


『今回は諦めよう。』


私は産みたいって言い続けた。

その思いは、カツには届かなかった。


それどころか、何度も言う私に起こりだした


いつものように物に当たり、私をすごい顔して大きな声で怒鳴り散らす。


今にも私に手を出してくる勢い…


私は、ただ泣いて産みたいと言った。


ちゃんと避妊しても出来た赤ちゃんなんだから、きっと生まれたくて授かったんだと思う


だから私のお腹にやって来てくれたんだよね


なのに、あんな事言われたら傷つくよ…


耳が聞こえなくても、私から思いが通じるよね。


カツは諦めろしか言わない


私の話も聞いてくれない。


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