〈実話〉いつの日か…
諦めると言ってからカツは優しくなった。

『辛い思いさせるけどごめんな。きっとわかってくれるよ。』


カツが優しい時に産みたいと言いたくなる。


けど言ったら、また前みたいに怒鳴るのがわかる。


カツが恐いな…

すごい変わるから。


その週の休みの日に、アイカを傷つけてしまった同じ病院に言った。


あの診察台に横になる私

すごい嫌な気分で変に心臓がドキドキした。


横のモニターにはアイカの時と同じ小さな手に足


胸が苦しい…


姿を見て泣いてしまう


ちゃんと生きてるのに


もう見れなくなる姿を見ながら私は、謝りながら泣いた…


この張り裂けそうな思い…


産んでもあげられない


愛情を注ぐことも


抱いてあげる事も


遊んであげる事も


私には出来ない


許されない…


私は、二人に何て言えばいい?


どんな顔してあげたらいい?


二人の親である事も許されないよね…


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