〈実話〉いつの日か…
どんなに苦労しても、必ず幸せはやって来る


心の片隅にあった小さな思いは現実になった


信じるものは救われるって本当かも。


私は、これ以上の幸せが舞い降りて来るなんて思ってなかった。


私達の小さな小さな天使…


こんな幸せ続きがあるなんてね。


私は、コウキとの人生をずっと歩んでいこうって更に思った。


その幸せに気がついたのは、私が仕事を辞める少し前だった。


久しぶりの吐き気


私は初めは妊娠だと思わなかった。


また前みたいに吐き癖が出たんだって


けど何日か続いてるうちに


生理っていつきた?


遅れてる…


もしかして…?


けどゴムつけてたし。


そこら辺は、ちゃんとケジメつけようって決めてたから。


『コウキ…?』


『んっ?どうした?』


『ビックリせんでね。もしかしてなんだけど、出来たっぽい。』


『マジで?冗談じゃないよな?』


私は、少し怖かった。


おろせって言われるんじゃないか


気持ちが冷めてしまうんじゃないかって。


コウキの言葉を聞いて、そんな事を思ってしまった私を恥ずかしいって思った。


少しでも思ってしまった私って超バカ


『産んで!俺の子産んでよ。』


そう笑顔で私に言った


『ホントに?産んでいいの?』


『当たり前。マジ嬉しいんだけど。』


ギュッと私を抱きしめた


不安なんてない。


もう繰り返さない


この子に会いたい。


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