〈実話〉いつの日か…
私達は休みの日に病院に行った。


ドキドキする。


早く、この目で姿を見たくて。


ちゃんと居るって実感したくて。


コウキもなんかソワソワしてる。


落ち着きがなくて、何度も外にタバコを吸いに出たりトイレに行ったり


名前が呼ばれる…


私はドキドキしながら診察室に入った。


『検査薬で反応があったんですけど。』


『診察台に行ってもらえますか?』


カーテン越しに聞こえる先生の声…


『力抜いてて下さいね』


私は横にあるモニターをジッと見た。


『この黒い影が分かりますか?』


『わかります。』


『これが赤ちゃんですね。』


この言葉…


嬉しくて少し涙が出た


私は椅子に座った。


『最後の生理はいつ頃ですか?』


『たぶん先月の19日前後だったと思います』


先生が赤ちゃんの大きさと最後の生理から予定日を教えてくれた。


それと赤ちゃんの写真を一枚


紙に何週で予定日を書いた紙に、母子手帳を貰うための紙をくれた


『ありがとうございました。』


私は笑顔で診察室を出た。


私が出て来たのを見て立ち上がり、私を見てるコウキ


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