〈実話〉いつの日か…
その日の夕方ミエの家に彼女から電話があった。

『愛弓ちゃん久しぶり☆こっちに帰って来てたんだね。』

ちょっときつめの言い方

まぁ怒る気持ちもわかるけどね

『なんで電話したかわかるでしょ?』

『タクトのことでしょ?』

『やったりしてないよね?』

『やってないよ!遊んだだけだし。』

何度も聞かれたけど、やってないって言い通した。

言ったらタクトが責められるし…

『ならいいわ!気になってたから。じゃまたね!』

きっとタクトも聞かれたんだろうな。

ミエは私の味方をしてくれて、知らないをずっと通してくれた。

ありがとう…

タクトに電話してみた。

やっぱり何度も聞かれたらしい

当たり前のことだよね。だって付き合ってるんだもん。

『なぁ愛弓、俺と付き合わん?もう別れたし』

はいっ?急なタクトの告白に私は、頭が真っ白になった。

『ダメか?俺、遠距離でも平気だけど。』

私は少し考えて『いいよ』と返事した。

考えもしなかった展開

けど嬉しかった

14同士の幼い付き合いでも、私はタクトが好きと言ってくれるだけでホントに幸せな気分だった…

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