〈実話〉いつの日か…
それから30分ぐらい過ぎた頃にカツの携帯が鳴った。


マヤからだった


置き手紙を見た親が私を探しているらしい


『帰った方がいいよ』

マヤあんたもか…


『探して見つからなかったら警察に言うって言ってたよ』

はっ?警察?

『おばちゃん心配してたし。』


そのまま電話を切った


ヤバイって…


だって私は15でカツは25


一応これって犯罪になるんじゃない?


ならヤバイ…


私一人なら好きなようにって感じだけど、カツがいるもんね…


怒り狂った親なら警察に何を言うかわかんないし。


そればっかグルグルと駆け巡った…


ホントに邪魔ばっかしてくれるよ…


急いで帰えんなきゃ

もし警察に言われたら

消えてしまう…


私はカツに説明して家に帰った。


帰りに何度もカツに謝った


変なことに巻き込んでしまったから…


いい迷惑だよね


ごめんね…


ホントにごめん…


それでもカツは優しくしてくれた。
< 38 / 213 >

この作品をシェア

pagetop