〈実話〉いつの日か…
私は、順番が来るまで

ひたすら考えた。

そして私の順番…

手術台に乗った私

そして奥から聞こえる看護婦の考えれない言葉…

『さっきの子すごい大変。泣くし暴れるし』

『あーゆー子って嫌よね。』

信じられない…

看護婦がそんな事言う?

しかも私いるんだよ

これから手術するのに


こんな病院嫌だ!

普通に恐いよ…


看護婦が私にマスクを当てて

『私が言った後に続いて、ゆっくり数を数えて下さい。』


そして私は


1、2、3、4、5…


このマスクから出る麻酔の臭い…

嫌な臭い…

今でも忘れられない。


そして気がつくとベットに寝てた。


まだ麻酔が残ってるらしく目の前がグルグルしてる


ズキズキするお腹…

もういない私の赤ちゃん…

私はこの日人殺しをした。


フラフラなまま部屋を出た

その瞬間すごい勢いで周りがグルグルと回って座りこんでしまった。

すぐに落ち着いたからカツの所に行った


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